食いしばりによる頭痛、放置していませんか?
2025.03.10
鍼治療こんにちは!ビーカラットです!今回は、食いしばりによる頭痛、放置していませんか?というテーマでお話ししていきます!
~そのままにすると意外なトラブルが待っています~
「なんだか最近、頭が重い…」「こめかみのあたりがズキズキする…」
そんな頭痛を感じながらも、「疲れかな?」と放置していませんか?
実はその頭痛、食いしばりが原因かもしれません。
もし食いしばりによる頭痛を放置し続けると、思わぬ不調につながることも。
今回は、食いしばりが頭痛を引き起こす理由や、放置するとどうなるのか、そして改善策について詳しくお伝えします。
なぜ食いしばりが頭痛につながるのか?
食いしばり(歯ぎしり)は、無意識のうちに強い力で歯を噛みしめている状態です。
このとき、顎や側頭部の筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなることで頭痛が発生します。
特に影響が大きいのは、側頭筋(そくとうきん)と呼ばれるこめかみの筋肉です。
この筋肉は、噛む動作を支える重要な役割を持っていますが、食いしばりによって常に負担がかかると、硬くなり血流が悪化。結果として「緊張型頭痛」が引き起こされるのです。
また、食いしばりは首や肩の筋肉にも影響を与えます。
首や肩のコリが進行すると、さらに血流が滞り、自律神経のバランスも乱れて慢性的な頭痛へと発展する可能性があります。
食いしばりによる頭痛を放置するとどうなる?
「ちょっと痛いけど、そのうち治るだろう」と軽く考えて放置していると、次のような問題が起こることがあります。
① 慢性頭痛の悪化
食いしばりによる緊張型頭痛は、一度慢性化すると簡単には改善しません。
さらに、片頭痛を引き起こす可能性もあり、痛みが長期化するリスクがあります。
② 顎関節症になる
食いしばりが続くと、顎関節に負担がかかり、「カクカク鳴る」「口が開きにくい」「顎が痛い」といった症状が出ることも。
これが悪化すると、顎関節症へと進行し、日常生活に支障をきたすこともあります。
③ 自律神経の乱れ
食いしばりによって首や肩の筋肉がこり、血流が悪くなると、交感神経が優位になりやすくなります。
結果として、睡眠の質の低下・倦怠感・イライラ・集中力の低下などの症状が現れることも。
④ 歯や歯茎のトラブル
強い力で歯を食いしばることで、歯の摩耗・ヒビ割れ・知覚過敏が進行することもあります。
また、歯茎にも負担がかかり、炎症を起こしやすくなるため、歯周病のリスクも上がります。
食いしばりによる頭痛を改善するには?
食いしばりを改善し、頭痛のリスクを減らすためには、次のような対策が有効です。
① 自分の食いしばりのクセを知る
まずは、「どのタイミングで食いしばっているのか」を意識することが重要です。
・仕事やスマホを見ているとき
・集中しているとき
・ストレスを感じたとき
・寝ている間
こうしたシチュエーションで無意識に食いしばっていないか確認してみましょう。
② こめかみや顎のマッサージ
硬くなった側頭筋や咬筋(こうきん)をほぐすことで、筋肉の緊張を和らげます。
・こめかみを指の腹でゆっくり押しながら円を描くようにマッサージ
・頬の咬筋(歯を噛みしめると膨らむ部分)を優しくほぐす
これを1日数回行うことで、頭痛の軽減につながります。
③ 姿勢を正す
姿勢が悪いと、顎や首に余計な負担がかかり、食いしばりを助長することがあります。
・スマホやPCを見るときは、顔を前に突き出さない
・背筋を伸ばして、肩の力を抜く
意識的に姿勢を正すことで、食いしばりのクセが軽減されます。
④ 就寝時のマウスピースを活用
寝ている間の食いしばりには、歯科で作るナイトガード(マウスピース)が有効です。
歯を守りつつ、食いしばりによる負担を軽減できます。
⑤ ストレスを溜め込まない
食いしばりは、ストレスが原因となることが多いです。
・軽い運動を取り入れる
・深呼吸や瞑想でリラックスする
・寝る前にストレッチをする
ストレスを適度に発散することも、食いしばりの予防につながります。